「自分で刻め!思い出のスコアボード」イベントレポート

参加していただいた皆さま、ありがとうございました。

野球の日(8月9日)イベント「自分で刻め!思い出のスコアボード」は無事に終了。参加いただいたみなさまはもちろん、関係者の方々には、この場を借りて改めて御礼申し上げます。

野球の日(8月9日)にちなんで開催されたこのイベント。当日の模様をレポートします。

東京・西神田にあるビルの3階で開催された今回のイベント。今回は、思い入れある野球の試合のスコアを、シルクスクリーン印刷という技法を用いて、Tシャツやバッグなどに印刷するという企画。

シルクスクリーン印刷とは、1色ごとに版をおこして、印刷したいモノに直接インクを刷りこむ印刷方法。生地や雑貨にも印刷できる、最もポピュラーな印刷技術です。

製版編

講師の堀岡暦(ほりおか・こよみ)さんが用意してくれたレジメを受け取り、いよいよ講義がスタート。受講者の皆さんは熱心に耳を傾けます。

まずは製版をおこないます。シルクスクリーン印刷用の版を作り、この版を用いて、インクを濾(こ)し出すことで、さまざまな生地に印刷することが可能になります。

網戸のようなこの版は、比較的安価に購入可能。この編み目の素材に絹(シルク)が使用されていたことから、シルクスクリーン印刷とよばれたとか。

続いて、編み目の部分に感光乳剤を塗ります。さらに蛍光灯などの光から出る紫外線で、乳剤を固めて、固まってない絵柄部分の乳剤を洗い流すと、絵柄の形に絵具やインクが通り、印刷できるようになります。

写真のとおり、編み目の部分に感光乳剤を塗っていきます。コツがいるようで、参加者のみなさんは悪戦苦闘…。しかし要領を掴むと、次第に手際がよくなってきました。

世界でひとつだけのオリジナル野球グッズを制作

版を乾かしている間、会場に用意されたスクラップブックから、自分の思い入れのある試合のスコアを探します。日本プロ野球黎明期から平成途中までの全試合を網羅したスクラップブックは圧巻のひと言。オールスターゲームや日本シリーズまで用意されており「探せない試合はない」と言っても過言ではない資料を眺めるだけでも、貴重な時間となりました。

印刷編

版が完成したら、いよいよ印刷の準備に取りかかります。この版を用いて、インクを濾(こ)し出すことで、さまざまな物体に絵柄を印刷することができます。

今回は全てのイニングに「0」を記した版を用意。さらに得点が入ったイニングを、マスキングテープを使って隠します。

まずはこの状態で印刷した後、得点数に応じた数字を、イニングの部分に刷り込んでいく…といった作業になります。

最初は戸惑いながら印刷していた参加者の皆さん。しかし、該当イニングに得点を印刷していくにつれて、次第に慣れてきたのか、スイスイと印刷できるようになりました。

その姿は、まさに1イニングごとに、スコアを刻んでいくよう。そうです!「自分で刻め!思い出のスコアボード」のイベントタイトルのとおり、自らスコアを刻んでいくのです。

印刷をしながら、なぜこの試合のスコアを選んだのか、選んだ試合の思い出などを話すうちに、どんどんスコアは埋められて、完成に近づいていきます。

ついに完成!球場に持って行くもよし、自慢するもよし

表面には思い入れのあるスコアを印刷

裏面には野球ボールの絵柄をワンポイントに

自分の誕生日におこなわれた試合を探してスコアを印刷!

参加した皆さんのなかには、自ら生まれた日の試合を探し出して、スコアを印刷した方もいらっしゃいました。

1960年代の8月某日。チョイスした試合はなんと「東京オリオンズ対近鉄バファローズ」というシブすぎるカード。

オリオンズ打線が爆発して、初回に6点を先制。ちなみに四番打者の榎本喜八は4打数3安打2打点の大暴れ。このシーズンも、6年連続7度目となるベストナインを受賞しています。

シルクスクリーン印刷のよいところは、刷り上がりで何ともいえない”味”が出るところ。微妙なカスレ具合は、まさにハンドメイドならではといえるでしょう。

自分の誕生日にどんな選手が活躍して、どんな試合がおこなわれたのか…。そんな思いを馳せながらスコアを刻んでいく今回のイベント。それほど野球を知らない方も、楽しみながらシルクスクリーン印刷を学んでいただきました。完成したTシャツは、知人にプレゼントするそうです。

参加していただいた皆さまはもちろん、わざわざ会場に足を運んでいただいた方や、関係者の皆さまには改めて御礼を申し上げます。

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